Beauty writer's column
美容ライターという職業柄、取材でいろいろなクリニックにお伺いします。グルメライターが取材先の店の料理を食して批評記事を書くように、実際に自分が治療を受けて、その様子をリポートするという機会はそれまでにもありました。
でもそれは、ヒアルロン酸注入や光治療、レーザー治療などといったライトなもの。本格的な手術をしたことはありませんでした。
そんな私に「体験取材で脂肪吸引やってみない!?」という依頼が! 30代になり、減っていく胸のボリュームとは裏腹に、どんどんボリュームアップしていくウエスト…
「やりますやります、やらせてください!!」 ふたつ返事で答えていました(^^;

脂肪吸引については、
カニューレというエッジのついたストローのような器具で余分な脂肪を掻き出す治療
脂肪は吸引する深さによって役割があって、深めの層はたくさん取ってボリュームダウンさせる。浅めの層はていねいに微調整しながら取りデザインを整える。
手作業の治療なので、1人1人のドクターのセンスによってデザイン性が異なる。
カニューレの挿入口は3〜5mm程度で時がたてば目立たなくなる。
入院は不要で、翌日から治療日から仕事はできる。
という程度に、知識だけはそれなりにありましたが、いざ自分がやってみるとなると、正直いって不安はありました。痛みにはメチャクチャ弱いし、仕事は詰まってるし…
とにもかくにも、当日、いざ取材先の共立美容外科に!

通常どおり、事前に入念なカウンセリングと血液検査はすませてあったので、当日はひたすら手術時間がくるのを待つだけ。午前中の手術なので前日の夜遅くから飲食禁止。おなかがすいてすいてしかたないのに
当日は水さえも飲めないのがツラかった〜(ノД`)

術着に着替えて手術室に通されると、ドクターが私の顔を見るなり「大丈夫だから、絶対大丈夫だから、安心して」と声をかけてくれました。自分では平常心のつもりでいましたが、やっぱり緊張していて、それが表情に現れてたのかな。ドクターのその言葉で、心がパッと晴れ渡ったような気がしたんです。
ドクターに対してはとても好感を持っていました。
カウンセリングのとき「術中の痛さってどの位なんですか? 術後は???」
取材なのか自分の個人的な質問なのか、半ばわからなくなりつつも、疑問に思っていた事を目一杯したのに、嫌な顔ひとつせずに全部聞いて、1つ1つていねいに答えてくれたんですよね。

「術中、痛いのは(硬膜外)麻酔のときだけ」といわれていたので覚悟していたからそれほどでもなかったけど、確かに最初の麻酔の注射のときが一番痛かったかな!? その痛みを乗り越えれば、通常は眠ってしまうのですが、私は単なる患者ではなく取材があったので「眠らせないでください」と頼んでおきました。
頭はハッキリしていたので、ドクターやナースに話を聞いたり、まわりに置いてある器具を観察したり。
術中、痛みはまったく感じず、おなかにわずかに圧力を感じるだけ。頭を起こすことができなかったので、実際に自分のおなかの中の脂肪が吸引されているところは見られなかったため、吸引が始まってしばらくしたところで、眠らせてもらいました。

術後、休憩室でひと休みしてから、来たときと同じように電車で帰宅。
圧迫サポーターを巻かれていたため、イマイチどう変わったのかわからなかったけど、実際に効果が出るのは吸引された脂肪層たちがくっつこうとして起こる「創収縮」というのが起きてからの2、3週間以降なので、それまでは気長に待ちました。
10日間くらいは筋肉痛のような痛みがあり、湯船に入れずシャワーしか浴びられなかったなど、不便なこともあったけど、立て込んだ取材行脚に支障をきたすことはありませんでした。
そうこうしているうちに、気づいてみればいつものパンツがユルユルに…! 自分のフルカットを鏡に映して改めて見てみると、思わず「おおっ!」なんて声を上げてしまいました。そこには、広告などに載っているような、みごとなクビレが!

これまで、さんざん治療を受けた方の体験談を書いてきましたけど、「やっぱり、この感動は体験してみないとわからない!」というのが、そのときの正直な感想です。
もちろん、ライフスタイルはその人によって違うから、カウンセリングで納得するまで相談することが、満足のいく治療を受けるための秘訣かな!?(←偉そうに…)
「次は豊胸の体験取材の依頼が来ないかなぁ…」などと思う今日この頃です。